変形性膝関節症と診断された方
早期社会復帰と動作制限のない
人工関節手術を目指しています
JCHO大阪病院 人工関節センター
- 低侵襲治療、3D技術、
自主リハビリテーションを組み合わせた
トータルマネージメントの人工膝関節治療を行います。 - 当院の変形性膝関節症治療では低侵襲治療、3D技術、自主リハビリを組み合わせたトータルマネージメントの人工膝関節治療を行っています。患者さまにあった治療をご提案できるように努めております。また、500床を超える大病院だからこそ、内科、外科と協力して安定した治療にあたることができます。
- 人工関節センターの医師にお気軽にご相談ください
-
医師が直接回答するメール相談
FEATURES OF TREATMENT 手術計画、手術中、術後のリハビリまでトータルで考えた3つの技術
JCHO大阪病院人工関節センターでは「早期社会復帰と動作制限のない治療」を目指し日々の診療にあたっています。
-
- 術前
- 3D技術による
術前計画と支援技術
-
- 術中
- 手術創の小さい
低侵襲手術
-
- 術後・リハビリ
- 導入ハードルと持続性を
兼ね備えた自主リハビリ
-
- 3D技術によって生み出される
精密な術前計画 - 2Dレントゲン写真だけでは立体的な術前計画は不十分です。当人工関節センターでは術前に撮影したCTデータを用い2D術前計画を行っています。コンピューターにCTデータを取り込み、3D術前計画専用ソフトを用いて立体的な人工関節設置、骨切除量のシミュレーションを行います。術前計画ソフト内には日本で使用可能な各社人工関節の3Dモデルが用意されており、患者さまに適切な人工関節を選択可能です。
- 3D技術によって生み出される
-
- ナビゲーション技術を併用し、
手術時間短縮 - 3D術前計画を術中に反映させるため、必要な患者さまには術中ナビゲーション技術を併用しています。簡易ナビゲーションシステムを使用することにより、手術時間の大幅な延長は避けながらより正確な骨切りと人工関節の設置を心掛けています。
- 低侵襲人工膝関節置換術(MIS)
-
手術創をできるだけ小さくし、通常の手術よりも早期社会復帰が可能
特徴
-
- 1 手術創が小さい
- 切開の大きさは、8~10cm(標準的な手術のおよそ半分)と小さく、筋肉や腱などの損傷もより少なくすることができます。
-
- 2 回復期間が短い
- 筋肉や腱の損傷が少ないため、従来の手術よりも術後の早期回復が見込めます。具体的な入院期間としては従来の手術では4週間~6週間ほどといわれていますが、2週間~4週間とされています。
-
- 3 痛みが少ない
- 手術創が小さいため、その分痛みが軽くなりやすいといわれています。それでも強い痛みがある場合はさまざまな鎮痛薬を使用して疼痛の緩和に努めています。
- 低侵襲人工膝関節全置換術
(MIS-TKA) -
1990年代後半からアメリカを中心に行われ、日本で2002年頃から導入されて徐々に広がってきています。
低侵襲全人工膝関節置換術(MIS-TKA)は皮膚や筋肉の切る範囲を最小限(8~12cm程度)にし、膝蓋骨の反転も行いません。そのため大腿四頭筋(太ももの筋肉)に対する影響も少なく術後早期の膝機能の回復が得られます。
すべての方に適応できない手術ではございますが、当センターでは人工膝関節置換術が適応となる方の約80%以上の方にこの低侵襲による手術を行っております。
- 低侵襲単顆式人工膝関節
置換術(MIS-UKA) -
低侵襲人工膝関節置換術(MIS)の恩恵を最も受けやすいのが低侵襲単顆式人工膝関節置換術(MIS-UKA)です。比較的変形の少ない患者さんに行う手術のため、もともと骨切除量も少ないうえに低侵襲の効果で術後の疼痛は軽度、早期の膝機能の回復が見込めめます。当人工関節センターでは単顆式人工膝関節置換術が適応となる方のほぼ100%の方にこの低侵襲による手術を行っております。
-
- ナビゲーション技術を併用し、
-
- 導入ハードルと
持続性を兼ね備えた自主リハビリ - 機器を使用した従来の膝リハビリは受け身のリハビリであり術後の膝屈曲角度の改善が不十分であると報告されています。当人工関節センターではリハビリ用クッションを導入し、ベッドサイドで自主膝リハビリを併用しています。リハビリ室でのリハビリは時間も限られておりますが、自主訓練であれば一日中リハビリ可能です。
ポイント
-
1
手術翌日からリハビリを開始することにより、術後の関節拘縮が始まる前に可動域訓練が可能
-
2
自主訓練によりモチベーション維持と自宅での訓練も可能
-
3
導入設備が6,000円(税込6,600円)
本治療の適応範囲について
低侵襲手術に関しましては、X脚変形、高度変形、重度肥満、重度可動域制限、過去に膝関節手術をされた方は困難なことがあります。詳しくは担当医に御相談ください。
また他院で人工膝関節手術を受けられた方に対する再置換手術も行っております。 - 導入ハードルと
PERFORMANCE OF SURGERY 人工膝関節手術治療実績
-
2019年
162件 -
2020年
165件 -
2021年
176件 -
2022年
170件
全人工膝関節置換術(TKA)、単顆式人工膝関節置換術(UKA)、人工膝関節再置換術(TKA revision)の合計数
- 人工関節センターの医師にお気軽にご相談ください
-
医師が直接回答するメール相談
ABOUT JCHO大阪病院人工関節センターについて
-
01
- 新しい手術手技、最新の技術を
積極的に取り入れ、
自主リハビリ訓練を加えた
総合的な治療システムを構築 -
MIS、3D手術計画、手術ナビゲーション、症例個別の実物大骨モデルなど新しい技術を順次取り入れて人工関節手術を発展させてきました。
また手術技術のみならず、最新※のリハビリ理論を併用した総合的な人工関節システムを遂行している数少ない施設です。つまり先進技術を駆使し、患者さまと一緒に作り上げる本格的人工関節センターであると考えています。※2021年時点のリハビリ理論を元にしております。
- 新しい手術手技、最新の技術を
-
02
-
4室の人工関節専用の無菌室で
スムーズに多くの患者さんを受け入れる - 手術室にクリーンルーム(人工関節専用の無菌室)が4室も設置され、よりスムーズに多くの患者さまを受け入れられるシステムが構築できます。つまり、変形性関節症などの変性疾患のみならず骨折症例なども数多く治療を行える体制作りを心がけています。近隣医療機関や患者様により満足していただけるような人工関節手術を迅速に施せるよう努めています。
-
4室の人工関節専用の無菌室で
-
03
- 総合病院だからこそできる包括的ケア
-
当院は500床以上の大病院に位置する総合病院です。
人工関節手術をお受けになる患者さまはご高齢の方が多く、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病だけでなく、心臓病や他の病気を併せ持っていることも少なくありません。術後に他の病気が増悪した場合は、整形外科だけでなく内科や外科と協力して治療にあたることも必要です。そういう点からも当院のような人工関節センターでは、さまざまな診療科が連携することで、患者さまが安心して手術を受けることができるような体制を築いています。
- 人工関節センターの医師にお気軽にご相談ください
-
医師が直接回答するメール相談
DOCTOR ドクター紹介
西川 昌孝
リウマチ科診療部長(日本人工関節学会評議員、認定医)
- 専門
- 変形性膝関節症、関節リウマチ、低侵襲人工膝関節全置換術(MIS-TKA)、低侵襲単顆式人工膝関節置換術(MIS-UKA)、骨再生(再生医学)
- 略歴
-
1996年滋賀医科大学医学部医学科卒業
2005年大阪大学大学院医学系研究科博士課程卒業
1996年国立大阪南病院
1998年市立池田病院
1999年大阪労災病院
2001年大阪大学
2004年大阪府立急性期・総合医療センター
2005年市立豊中病院
2009年大阪厚生年金病院
2014年JCHO大阪病院
- 資格
-
- 医学博士(大阪大学)
- 日本人工関節学会評議員
- 日本人工関節学会認定医
- 日本整形外科学会専門医
- 日本整形外科学会認定リウマチ医
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
- 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
- 日本リウマチ学会専門医
- 日本リウマチ学会指導医
- 日本リウマチ学会評議員
- 日本医師会認定産業医
- 義肢装具等適合判定医
- 人工関節センターの医師にお気軽にご相談ください
-
医師が直接回答するメール相談
DISCRIPTION 変形性膝関節症とは
-
- 変形性膝関節症は治療で
完治する病気ではない -
前提として変形性膝関節症は、現時点の医療技術では完治しない病気です。
※2021年時点一度でも膝の軟骨がすり減ったり半月板が切れたりしてしまうと、完全に元に戻ることはありません。
そのため、変形性膝関節症は一度かかると一生付き合っていかなければならない病気であり、再発を予防するためにも定期的な検査と治療が何よりも重要です。
- 変形性膝関節症は治療で
-
- 変形性膝関節症の病態
-
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることにより慢性炎症や変形が生じ、膝に痛みが生じる病気です。
この病気の原因には、膝の軟骨の表面が荒れてすり減り、それによって半月板が切れてしまうことが挙げられます。しかし反対に、先に半月板が切れてしまうことで膝にかかる衝撃を和らげるクッションの役割ができなくなり、結果として軟骨に障害が及ぶ場合もあります。
つまり、軟骨と半月板のどちらが先に痛むかは、人により異なります。
-
- 変形性膝関節症に
なりやすい方の特徴 -
変形性膝関節症は、基本的に加齢とともに進行する病気です。一般的には40歳代からはじまるといわれており、私たちの病院で変形性膝関節症の手術を受ける患者さんの平均年齢は60歳代後半です。また男女比は、一般的には男性1:女性4という割合であり、女性の患者さんが多いといわれています。
-
もともとO脚の方
-
閉経後の女性
-
体重のある肥満の方
-
- 変形性膝関節症に
Q&A よくあるご質問
健康保険(3割負担)の場合、3週間の入院及び人工膝関節手術費で約50万円前後となります。御高齢で1割負担、2割負担の場合は約20万円、35万円前後となります。また年齢や収入によっては上限額が異なりますが高額医療費制度の適応が受けられ、より負担を軽減することも可能です。
再生医療などの自費診療とは異なり、人工膝関節手術は健康保険が適用されます。
退院後約1か月(手術後2か月)で初回の外来診察があります。仕事をされている方はこの時期に職場復帰されることが多いです。
飛び跳ねるスポーツや他人と接触するスポーツはあまりおすすめできません。ゴルフ、ウォーキング、水泳やスポーツジムでの筋力トレーニングなどをされている方は多いです。開始時期については術後2か月ぐらいが多いですが主治医と御相談下さい。
鎮痛薬、ヒアルロン酸の関節内注射、リハビリなどの保存治療で疼痛の改善が得られていない場合は、手術以外での疼痛改善は困難です。日常生活に制限がでるほどの疼痛であれば人工膝関節手術を是非とも御検討ください。
状態によりますが、2週間~6週間以内を目標にしています。しかし手術が混み合っている場合は2か月前後手術をお待ちいただかなければならないこともあります。
はい。大丈夫です。その場合は無料メール相談からご連絡ください。後日頂戴したメールのアドレスへご返信いたします。
- 人工関節センターの医師にお気軽にご相談ください
-
医師が直接回答するメール相談
ACCESS 施設のご紹介
住所 | 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島4丁目2-78 |
---|---|
アクセス |
|